近年、新しい働き方として認識され始めた「在宅ワーク」。自宅で働くことができれば、朝早起きして満員電車に揺られながら出社……なんてことも無くなり、嬉しいことばかりのように思いますよね。
今回は、在宅ワークに興味を持っている方向けに、在宅ワーカーになる前に知っておくべきポイントをいくつかお伝えしたいと思います。
1.在宅で働くことの良い点・悪い点
在宅は出社に比べて向き不向きがはっきり出るといわれています。自分にどちらが合っているのか判断するために、まずは良い点と悪い点を知っておきましょう。
在宅の良い点
- 通勤が無くなり、プライベートに使える時間が増える
- 時間の都合がつけやすくなる
- 地方に住んでいても、都内の会社で働くことができる(場所を選ばず働ける)
在宅の悪い点
- 仕事とプライベートの区切りが付けづらい
- 自己管理ができないと仕事が進まない
- コミュニケーションが減り、仕事仲間との認識がずれる可能性がある
在宅で働くと、自由に使える時間が増えます。スキルアップのための勉強時間や、子どもの送り迎え等の時間を確保することができるため、プライベートが充実します。また、働く場所を選ばないため、地方に住んでいる方や持病で出社が難しい方でも働くことが可能です。
一方で、自己管理ができない方は、怠けてしまったり、ずっと仕事をし続けてしまうことがあります。また、コミュニケーションの機会が減るため、教育の機会がなくなるケースや、うまく認識合わせができないケースが発生します。
良い点、悪い点をもとに、自分は在宅で働くことができるのか考えてみましょう。
在宅で活躍するためのポイント
- しっかりと時間をコントロールし、集中して仕事に取り組む
- 受け身にならず自分で仕事を進める意識を持つ
- いつも以上に自分から積極的にコミュニケーションを取る
まずは在宅で働いている姿を具体的に想像してみよう!
2.「在宅ワーク」と「在宅勤務」の違い
在宅(自宅)での働き方に種類があることを知っていましたか?
大まかに分類すると「在宅ワーク」と「在宅勤務」の2種類です。どちらも似たような言葉ですが、実は大きく異なった意味を持ちます。
在宅ワーク(業務委託契約)
- 自営業やフリーランスが場所を選ばず働き方(自営型テレワーク)
在宅勤務(雇用契約)
- 企業に雇用される働き方(正社員、契約社員、アルバイト等による雇用型テレワーク)
在宅ワークは個人事業主として仕事を行う働き方で、対する在宅勤務は企業の従業員として業務を行う働き方です。
大きな違いは雇用の有無であり、その差を知らないまま在宅で働き始めると、想定外の事態になってしまうかもしれません。自分が在宅で働きたい理由をしっかり考え、どちらがより希望に合っているのか判断する必要があります。
3.「在宅ワーク」と「在宅勤務」の良い点・悪い点
では、在宅ワークと在宅勤務の良い点・悪い点について考えてみましょう。
在宅ワーク(業務委託契約)の良い点
- 働く時間や場所を自由に選べる
- ある程度自分で仕事を選べる
- 仕事やスキルによっては収入アップが望める
在宅勤務(雇用契約)の良い点
- 社内での連携や教育によって、スキル不足を補える
- 法律や制度による保障がある
在宅ワークは個人事業主ですので、仕事内容や場所、働く時間などを自由に決めることができます。子育てや持病等の理由で制約がある方も働きやすいですね。
一方の在宅勤務は企業に雇用された会社員ですので、社会保険や税金の手続き等は会社が対応してくれ、収入も安定しています。スキル・経験があまり無い方や、安定した環境を望む方に合っています。
在宅ワーク(業務委託契約)の悪い点
- スキルが足りない場合でも、自分から学ぶ必要がある
- 確定申告等の処理を自分で行う必要がある
- 仕事量に波が出やすい
在宅勤務(雇用契約)の悪い点
- 決まった時間に勤務しなければならない
- やりたい仕事以外もする必要がある
- 勤め先企業の規則に縛られる
在宅ワークは基本的に自己責任で業務を行う働き方です。労働時間や最低賃金、社会保障なども適用されないため、自分で管理する必要があります。
在宅勤務は様々な雇用という保障が受けられる反面、自由な働き方が難しくなります。
4.在宅で働きたい理由をしっかり考えよう
今回は、在宅で仕事をする前に認識しておくべきことをご紹介しました。
今回のまとめ
- 在宅で働くには向き不向きがあるので、自分に合っているか考える必要がある
- 在宅には在宅ワーク(業務委託)と在宅勤務(雇用契約)の2種類がある
- 在宅ワークは自由だが自己管理が重要、在宅勤務は保障があるが規則に縛られる
働き始める前に、一番自分の希望に近い働き方を選ぼう!
あなたはなぜ在宅でお仕事をしたいのでしょうか?
何を実現したいのでしょうか?
また、在宅は自分に向いているのか、自分に合った働き方は在宅ワーク・在宅勤務どちらなのか。
「思っていたのと違った……」という結果にならないように、自分の希望に合った方法をしっかりと選びましょう!