働く形態には様々な種類がありますが、それぞれの形態の特徴やメリット・デメリットがあやふやになっている人も多いのではないでしょうか?
働く形態について知っておくことで、今の自分の働き方を見直すきっかけになったり、今後のライフプランを考える上で役立つかもしれません。是非チェックしてみてください!
1.働く形態にはどんな種類がある?
形態別の特徴を表にまとめました。
まずは表で大まかな特徴を掴んでみて下さい!
次に、形態ごとの特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
■ 正社員
仕事を失う心配がなく、長期的に安定して働ける!
雇用期間に期限がなく、会社の中心となって仕事をする働き方です。
勤務時間は1日8時間程度の場合が多く、基本的に他の働き方よりも働く時間が長いです。
メリット
・安定性がある(基本的に職を失う心配がない)
・待遇がいい(社会保険、福利厚生など)
デメリット
・自由度が低い(会社から指示された仕事に従事しなければならない)
・責任が重い(責任のある仕事を任されることが多い)
■ 契約社員/パート・アルバイト
働き方や仕事内容が正社員よりも選びやすい!
契約期間が決まっており、正社員と比べて働く時間や責任が少ない働き方です。
契約社員の場合は、スキルや経験を活かして働く場合が多く、パートやアルバイトの場合、
未経験OKな仕事も多いので様々な仕事にもチャレンジしやすいです。
メリット
・自由度が高い(希望する勤務条件に合わせて仕事を選びやすい)
・責任の重い仕事が比較的少ない(業務範囲などがある程度決まっている)
デメリット
・安定性が低い(期間に定めがあるのでいつ仕事がなくなるかわからない)
■ 派遣社員
勤務条件が明確で、ワークライフバランス◎ キャリアの繋ぎとしても!
雇用される企業(派遣会社)と実際に働く企業(勤め先)が異なる働き方です。
給与の支払いや福利厚生などは派遣会社が行います。また、就業中のトラブルや時給アップの交渉など
間に派遣会社が入ってフォローをしてくれる点が特徴です。
メリット
・仕事探しが比較的楽(派遣元の企業が紹介してくれる)
・責任の重い仕事が少ない(契約時に業務範囲や勤務条件が明確になりやすい)
デメリット
・安定性が低い(同じ勤め先で長期で働くことができないため)
■ 個人事業主(業務委託契約)
働き方に制約がなく、自分の好き・得意を仕事にできる!
個人事業主が企業などから仕事を受けて報酬を得る働き方を業務委託と言います。
雇用契約ではないので、仕事の内容、成果に対して報酬が支払われます。
メリット
・自由度が高い(働く場所や時間が縛られにくい)
・スキルや経験を活かしやすい
デメリット
・安定性が低い(仕事を自分で取ってくる必要がある)
・手間が多い(確定申告や税金等の支払、各種手続きなどは自分やらなければいけない)
筆者の私見 ①
安定性や給与面から正社員で働く方が良いと言われていますが、自分のやりたい事に挑戦してスキルを磨きたい人、家庭との両立を重視したい人など、人によっては正社員以外の融通がきく働き方の方が合っている場合もあります。
ネットや周りの意見に流されすぎず、自分の理想の働き方はなにか柔軟に考えることが大切です!
2.あなたに合った働き方を考えてみよう!
働く形態には様々な種類があることが分かりましたね。
例えば下記の4名の場合、それぞれどんな働き方が合っているのか考えてみましょう!
まだ子供が小さい Aさん (30代女性)
子供の保育園の送り迎えがあるので、平日10:00~16:00の間しか働けない、
かつ、子供の都合で急な休みが必要なときがある
前職では事務経験しかなく特別なスキルはないが、ある程度の収入はほしい
子供がもう少し大きくなった後は、正社員として働きたい
例えば、派遣社員
派遣社員は正社員や契約社員と違い、働く条件が比較的明確になっている働き方です。
パートやアルバイトよりも給与が高い場合も多いので、Bさんの場合は平日6時間勤務が可能な派遣のお仕事を探すのが良さそうです。契約期間は最大3年と定めがありますが、場合によってはそのまま就業先の企業に直雇用になる可能性もありますし、今後正社員になるための経験を積むことができるので、子供が小さい間は派遣で経験の幅を広げるのも良いかもしれません。
スキルを活かして少し働きたい Bさん (20代女性)
子供が小さいため毎日は難しいが、週2日ほどであれば出社可能
(出社できない日は、子供の面倒をみなければいけないため勤務時間を固定することが難しい)
前職では画像編集ソフトの使用経験がある
何かしらの仕事はしていたいが、収入にそこまでこだわりはない
例えば、業務委託
前職での経験を活かしたいのであれば、業務委託というかたちで自宅でお仕事することも可能です。
働く時間はいつでもOKなので、子供が寝ている間などのスキマ時間を活用して働くことができます。
または、パート・アルバイト
高い収入は難しいですが、出社できる週2日間だけ外に出てパートやアルバイトで稼ぐこともできますね。未経験でもOKな求人が多いので、「今までやったことのない仕事をしてみたい」という気持ちが強い場合や、家の外に出て仕事がしたいという場合は、パート・アルバイトのお仕事をしてみるのも良いかもしれません。
介護を優先したい Cさん (50代男性)
親の介護があり、週3日の頻度で実家に通わなければならない
前職では長年の技術職経験がある
稼げるのであれば稼ぎたいが、介護を優先したい
業務委託
働く時間が自由なので、介護で働く日や時間に制限がある人には良さそうですね。
また、Cさんの年齢的に企業への再就職は中々難しいかもしれませんが、長く技術職の経験があるので、業務委託で個人で良いお仕事を取れる可能性が高いです。仕事内容によっては高収入も可能なので、
収入面でもおススメの働き方かもしれません。
しっかり長く働きたい Dさん (30代女性)
子供が小学校高学年にあがり、比較的時間に余裕ができた
子供を出産するまでは正社員として営業職をしていた
将来のことも考えて、今のうちにまた正社員として働きたい
正社員
正社員は他の働き方と比べて勤務時間が長いですが、Dさんの場合は子供が高学年になり比較的手が離れているので、正社員勤務も可能そうです。
規定の時間での勤務が難しい場合や、子供の都合でフル出社ができない場合はフレックスやテレワーク制度を導入している会社を中心に探してみるのも良いかもしれません。
筆者の私見②
家庭の事情だけでなく、自分の大切にしたい条件などによって、その人に合う働き方は大きく異なります。
目に見える条件だけでなく、「将来のためにスキルアップしたい」「やりがいを持って働きたい」など、働く上で自分が何を大切にしたいかを明確にすることが重要です。
3.まとめ
今回は働く形態の種類や特徴についてご紹介しました。
正社員は安定性が高く、契約社員/パートアルバイト→派遣社員→個人事業主という順で自由度が高くなる
人によって合う働き方は大きく異なる
働く上で自分が大切にしたい事を明確にして、ベストな働き方を見つけよう
自分に合った働き方を見つけるための参考にしていただければ幸いです。