前回の記事で確定申告の一つである青色申告についてご紹介しましたが、今回は広く「確定申告」についてご紹介していきます。
個人事業主やフリーランスの方は毎年必ず確定申告をする必要があるので、これからフリーランスとして働く予定の方など、良く知らないという方は是非読んでみてください!
1.確定申告とは?必要な人と必要でない人
「確定申告」とは、1年間の収入に対して支払うべき所得税を自分で計算し、国に申告して納税する(税金を支払う)手続きのことを言います。
確定申告=納税は義務です。
会社員の方は勤務先で年末調整があるため、自分で確定申告をする必要はありませんが、個人事業主・フリーランスの方は自分で確定申告をする必要があるので、必ず行いましょう!
確定申告が必要な人
■個人事業主(フリーランス)
・個人事業主やフリーランスで所得(年収―経費)が48万円以上の人
■会社員
・給与年収が2000万円を超える人
・副業で年収20万円以上稼いでいる人
・会社で年末調整をしない場合
上記以外にも、年金や退職金をもらっている人が対象となる場合があるので、より詳しく知りたい方は調べてみてください。
参考サイト: 令和3年分確定申告特集(準備編)
確定申告が必要ない人
■個人事業主(フリーランス)
・個人事業主やフリーランスで所得(年収―経費)が48万円以下の人
※確定申告をしない場合に 住民税の申告が必要になることがあります。
■会社員
・副業をしていない、かつ勤務先で年末調整をしている人
・副業をしているが年収が20万円以下の人
2.確定申告をしなかった場合はどうなる?
確定申告をしないことは違法です!
そのため、確定申告をしていない場合は罰金のペナルティが課され、最悪の場合は脱税をしているとみなされ刑事罰を受ける可能性もあります。
ペナルティの一例
①無申告加算税(15%~20%)
申告期限までに申告しなかった場合に課される罰金です。
納める所得税が50万円までの部分は15%、50万円を超える部分は20%の加算税が課されます。
(税務署から指摘される前に自主申告した場合は、所得税の金額に関わらず5%)
②延滞税(7.3%~14.6%)
期限までに税金を納付しなかった場合に課される罰金です。
きちんと申告を期限までにしていても、支払いが遅れると追加で支払わなければならないので注意しましょう。
原則として納期限の翌日から2ヶ月を経過するまでは最大7.3%、2ヶ月を経過した後は最大14.6%ですが、 詳細の税額は コチラから計算することができます。
その他にもこんなデメリットが!
確定申告をしていないと毎年の収入を証明する書類がない=無収入とみなされます。
・家を借りたい…
・子供を保育園に預けたい…
こんな時に契約を結べない場合があります。
稀に、確定申告をしていない(無申告)の方もいますが、それは運よくバレていないだけです。
必ず申告をするようにしましょう!
3.確定申告の方法・流れを知ろう
確定申告はざっくりと下記のような流れです。
- 必要な書類を準備する
- 申告書を作成する
- 申告書を提出する
- 所得税を支払う(納付する)
申告書の作成方法は、自分で作成をするか、専門家に作成を依頼するかの2パターンです。
■自分で作成する場合 ※詳しい申告の手引きは コチラ(動画版)
国税庁ホームページから作成
→ 「確定申告書等作成コーナー」から流れに沿って必要項目を入力するだけで作成することができます!ですが、控除などについては、自分で該当するものを調べて計算する必要があります。
確定申告ソフト
→費用はかかりますが、経理について詳しくない人でもより簡単に作成できるので、 特に「青色申告」をしたい方には良いかもしれません。
■税理士に依頼する場合
「調べてもよくわからない」「手間をかけたくない」という人は、費用はかかりますが、税理士に依頼をして作成してもらうこともできます。
確定申告と聞くだけで「無理!できない!」と思う方もいると思いますが、申告の流れ自体は単純です。
人にお願いするという方法もありますし、最近では、流れややり方を簡単に説明してくれているサイトや動画も増えています。
4.まとめ
今回は個人事業主やフリーランスの方がやるべき「確定申告」についてご紹介しました。
確定申告は義務です。必ず申告しましょう
確定申告をしないと多くのペナルティやデメリットがあります
様々なサービスを上手に活用しながら確定申告をしましょう
令和3年分の確定申告は、令和4年2月16日(水)~3月15日(火)までです。
期限を過ぎないように確定申告をしましょう!この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。